
鷲田 祐一 著/NTT出版株式会社/2007.4.2
博報堂のコンサルタントが、みずからが実施している「未来洞察=フォーサイト」の手法を詳説。
第1章 二〇一五年の社会変化
第2章 フォーサイトのための論理構造とテクニック
第3章 まず「世代」「技術」「企業」を読む
第4章 「スキャニング」と未来社会ベクトル
第5章 シナリオ・プランニングと企業戦略
第6章 二〇一五年生活者フォーサイト
第7章 スキャニングを用いた未来洞察の事例紹介
「自分たちで自身の未来を切り開く」という機能を手に入れるための知恵を提供
鷲田祐一[ワシダユウイチ]
株式会社博報堂・上席研究員、兼マサチューセッツ工科大学メディア比較学科客員研究員。一橋大学商学部卒。1991年、博報堂入社。マーケティング局、博報堂生活総合研究所勤務などを経て、2003年、未来予測コンサルティングチーム「博報堂フォーサイト」の設立メンバーになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Shenja Van Der Graaf, Yuichi Washida 著/Idea Group Pub/2006.8.30
新しいメディアが次々に生まれている。インターネット、モバイル、多チャンネルTV、ゲーム、ブログ、デジタル音楽プレイヤーなど。
それらメディアは、企業や生活者に使われ、社会的な認識の一部になってはじめて、その本当の意味や効用が見えてくる。
これまで、メディア論はそのような社会的認識の一部になった後のメディア(多くはマスメディアや映画など)について論じてきた。
いっぽう、情報技術(ICT)論は、その技術そのものの価値や可能性について論じてきた。残念ながら、この2つの領域を総合的につなぎ、かつそれを企業戦略やイノベーションの視点から論じた研究はまだまだ少ない。
本書は、その境界領域の研究を、アメリカ、欧州、日本の若手研究者たちが自由なテーマを持ち寄って集う形で論じている。大学の研究者、企業の研究者の垣根も越え、また情報科学、社会学、人類学、経営学、法律学などの学術領域の枠も超えて、かつアメリカ、日本、イギリス、オランダ、スウェーデンなど国境も越えて、まさに新しいメディアを通じて、どんな社会認識が「創発」されつつあるのかを探ろうと試みている。
日本のメディア環境は、そのような広い視点の中でもきわめてユニークで、かつイノベーティブである。日本で起こっていることが、近未来において世界の先進諸国に広く伝播したケースもある。本書を読むことで、いま私たち日本人が接しているメディア環境が、世界の先端の一部をしっかりと担っていることを実感できるのではないだろうか。
博報堂フォーサイトチーム著/阪急コミュニケーションズ/2003.11
博報堂フォーサイトチーム初の出版物となるこの本は、博報堂フォーサイトチームの未来予測に対する基本スタンスと独自の未来予測手法「FUTURE DYNAMICS™」を紹介し、実際にその手法を用いて予見した「2010年の東アジア」を、4つのシナリオとして描き出しています。
このサイトでは紹介しきれない一連の手法の流れや未来予測の概念が文章でわかりやすく理解でき、現状発想の限界を打破する新しい手法・視点を手に入れることができます。また今後、あらゆるビジネス戦略に必須とも言われる東アジアの未来の兆しを掴むことができる、すべてのビジネスパーソン必読の1冊です。

Akihiro Abe & Yukio Ohsawa 著
博報堂フォーサイトの未来予見手法は、手に入る過去のデータをもとに線形的に未来を予測するものではなく、人間の『イマジネーション』を過大に評価した『あるべき未来』に思いを馳せるものでもない。適切なデータを選び、あるいは採取して、そこに含まれる『未来の種』を精査し、将来の成長像を予測する、データとイマジネーションの相互作用こそが主要な切り口となる。
本書で扱う「チャンス発見」とは、多様かつ大量のデータの中から、出現頻度は特別に高くないものの、データ構造の成立上、極めて重要な役割を持つパターンを探し出すことを目的とした、データ科学の一領域である。チャンス発見では、パターンの抽出・評価を行う際に、人間の直観や背景知識を通じた解釈を極めて重視する。従って、チャンス発見を未来予見のための技法として採用することは、博報堂フォーサイトが標榜する未来への向き合い方と強く一致するのである。チャンス発見の実現技術として、Key Graphがよく知られているが、本書ではKey Graphを含む多様なチャンス発見の技術・応用をカバーしており、通読していただければ、チャンス発見が多くの学術・実践領域に実りある成果をもたらすことを理解していただけるだろう。
関沢 英彦、 鷲田 祐一、 ミカエル ビョルン著/かんき出版/2002.09
インターネット接続機能付き携帯電話が急速に普及した、世界でも珍しい環境にある日本。本書は、そこで生まれた新たな消費者像を、特定の人物像をターゲットにした従来のマーケティングでも、個人個人をターゲットにしたものとして、新たなマーケティングの概念「シチュエーション・マーケティング」を提唱したものである。
その切り口は、「見えにくい市場動向を『人』という視点からではなく、『場所』からつかまえてみる」「多様に分化した生活者の顔を追いかける代わりに、ある特定の時空間で把握する」というもの。ターゲットを人から「その場」「その時」の「状況」にシフトさせることで、生活者の「買う」「買わない」の判断に強く影響する「現場判断」へのアプローチが可能になるという。
シチュエーション・マーケティングが受け身ではなく、「状況」を自ら作り出せる能動的な側面を持つことを論じる。また、新しい消費者像とマーケティングをグローバルな視点から考察した論文なども収録。
博報創名プロジェクト 莫邦富・筧裕介著/日本能率協会マネジメントセンター/2005.10
博報堂フォーサイト研究員・筧裕介と気鋭の中国人ジャーナリストであり中国語ネーミングの第一人者である莫邦富氏の共著による、中国語ネーミング・ブランド開発の指南書。「政冷経熱」と言う言葉で表現されているように、日本企業の中国投資が過熱する一方、かつてないほど日中の政治関係は冷え込んでいる。激しい反日感情にさらされる日本企業の大きなリスク要因となりうるのが中国語ネーミングである。中国語ネーミングの失敗により、商品導入の失敗、市場からの撤退などを余儀なくされるケースも出始めている。リスクを避け、中国市場、中国人生活者に支持されるブランドを作り上げるための実践的なネーミング開発、デザイン開発の方法論を紹介している中国市場進出を実施、検討している企業担当者必読の一冊である。